製造部 製造課

製造部門では、一般用医薬品の製造や他の製薬会社から生産委託を受けた医療用医薬品などの製造を行っています。定期的にさまざまな教育を受け、安全かつ効率的に製造業務を行っています。

主な業務内容

秤量業務
指示された医薬品の原料を運び、指示された量を量り取ります。
調製業務
錠剤やカプセル剤など、さまざまな剤形の医薬品を指図書に従い、調製・加工を行います。原料を混ぜ合わせる混合や、粉末や顆粒を圧縮成形する打錠等、剤形ごと指示された内容を行います。
包装業務
医薬品の品質確保と適正な使用など、安全性の確保のため、剤形ごとに決められた包装形態に医薬品を丁寧に包装していきます。

製造部はこんな職場です!

整理整頓されたクリーンな環境で、丁寧な作業ができる女性が多く活躍する職場です。

常にチームで作業をしているので、小さなお子さんがいる社員もローテーションを変更しながら安心して働けます。

10代の社員からベテラン社員までおり、コミュニケーションがとりやすい職場です。定年まで長く働ける職場環境で再雇用制度を利用して、熟練の技術で会社に貢献している社員もたくさんいます。

信頼性保証部 品質管理課

医薬品の製造に必要な原料、包装資材の受け入れ試験、及び製造途中の中間製品、出荷する前の最終製品の試験を行う部署です。製造された医薬品の品質が国の基準に適合し、一定の品質であることを確認する重要な仕事です。市場に不良品が流通することがないよう、高い倫理観を持ち、日々の試験業務にあたっています。

主な業務内容

原料、包装資材等の試験
医薬品を製造するにあたって使用する原料からパッケージなどの包装資材まですべて抜き取りし、試験を行います。
中間製品の試験
製造工程の中間段階の製品を抜き取ります。中間製品の試験をクリアしたものが次の包装工程に進むことができます。
最終製品の試験
包装工程が終了した最終製品の試験を行います。試験がクリア出来れば、市場への出荷判定へ進むことができます。
出荷した製品の安定性試験
市場へ出荷した後も医薬品の品質を確保するため、製造したロットごとすべて保管し、定期的に安定性試験を行います。何かあった際には、製造ロットを確認し迅速に対処します。

品質管理課はこんな職場です!

入社した時に専門知識がなくても、先輩、上司がやさしくフォローしますので、勉強しながら仕事が出来ます。置賜在住の社員がほとんどです。親子ほどに年が離れていてもフレンドリーで話しやすく働きやすい職場です。

分からない事や判断に悩む場合もすぐに先輩に相談できます。

信頼性保証部 信頼性保証室

医薬品は人の健康や生命に直接かかわるものです。そのため高い品質が求められます。品質を保証するためのルールをつくり、そのルールに基づき製造や試験、出荷等が行われているかをチェックし管理します。
また、販売後の品質や安全性・有効性に関する情報を収集し、適切に評価・検討し、各部門へフィードバックして品質の維持を図っています。
医薬品を信頼・安心して使っていただくため、製造から販売後までの品質を保証するのが信頼性保証室の仕事です。

主な業務内容

品質管理の確保
ルールを文書化し、それに基づき製造・試験・出荷が適切に行われているかを厳しい目でチェックします。品質にかかわる問題があれば、それを速やかに洗い出し、必要な措置が講じられるようにします。また、原料メーカーと取り決めを行い、原料の品質についても管理します。
製品の安全管理
医療関係者や行政機関、学会等から医薬品の安全性に関する情報を収集し、製品との関連性を評価・検討します。また、消費者からの製品に関する問合せ・相談に応じたり、消費者等から寄せられた品質や副作用に関する情報に対して調査を行います。
消費者相談窓口
おくすりを使用するお客様からの相談窓口対応をしています。くすりの知識がない方にも分かりやすく説明し、安全にくすりをご利用いただく為の情報提供を行います。

信頼性保証室はこんな職場です!

医薬品の製造販売にはさまざまな法律や基準等がかかわっており、品質や安全を管理するには専門的な知識が必要です。そのため、研修会やセミナー等へ参加するなど、知識の習得や最新情報の収集に努めています。

トラブルやクレームに対応しなければならないこともあり、ある程度の経験も必要ですが、医薬品の品質を守っている、お客様の安心をサポートしている、やりがいのある仕事です。

自ら成長できていると感じられる仕事でもあります。

信頼性保証部 研究開発課

研究開発課は、OTC医薬品の企画・開発を行っています。開発品目の選定から始まり、ゼロからの製剤開発および分析方法の確立、申請データ取得ならびに審査対応、最後に製造部へ技術移管を行います。
ひとつの製剤が開発できるまで数年単位でかかり、コツコツと地道に積み重ねる作業も多いですが、その分得られる達成感も大きいです。

主な業務内容

処方設計・製剤設計
医薬品に配合する成分を決めていきます。製剤設計した薬をラボスケールで製造します。また製造方法を確立します。
品質試験方法の確立
新しく製造を始める医薬品の品質を確認するための試験方法を確立します。医薬品の安定性試験など申請データの取得を行います。
承認申請および取得
データ取り並びに書類作成を行い、承認申請・取得まで行います。短くても数年の期間がかかります。
バリデーション・製造
厳しい管理下で正しい品質の医薬品が製造することを証明するための実生産スケールでの製造方法を確立し、製造部への技術移管を行います。

研究開発課はこんな職場です!

80年近く医薬品を創り続けてきた歴史と積み重ねてきたノウハウやテクニックは上司から部下へ引き継がれていきます。

医薬品の開発から製造、市場への出荷まで一連の業務に携わるため、全体を通して学ぶことができます。苦労して創り上げた製品がお客様のもとへ届いた時は、ホッとしてチームメンバーと祝杯をあげます。

重要な責務を担う女性の管理職が多いです。性別にこだわらず、責任ある仕事をお任せします。現在はメンバーが少ない為、任される業務が多い事もありますが、仕事だけでなくプライベートなことまで何でも相談しやすいアットホームな雰囲気です。

スタッフインタビュー

品質保証部門 QA(Quality Assurance)

01
入社:2012年 出身地:山形県長井市 所属部署:信頼性保証部 研究開発課 / 医薬品製造管理者

製品品質の最終的な判断を担う部門。
日々経験を積み、判断力を磨いています。

会社に入社したきっかけは?
人々を病から救ってくれる「薬」の体内での働きに好奇心を覚え、薬学部の6年制学科を専攻しました。目の前の患者さんを救うことができる病院や薬局の仕事も魅力的でしたが、私は出会ったことのない多くの人々の役に立つことができる医薬品製造の仕事により魅力を感じ、製薬会社を志望しました。当社は錠剤をはじめ、ハードカプセル、ソフトカプセル、顆粒・細粒、救急絆創膏、液剤、丸剤、ドリンク剤等、業界の中でも珍しいほど多様な剤型の製造ラインがあり、幅広く知識を得られる環境だと感じています。
仕事のやりがいは?
徐々に判断力が身につくことに、やりがいを感じています。品質保証部門は、製品品質の最終的な判断を担う立場にあります。品質に問題のある製品が出荷されれば、消費者に健康被害を与えてしまうかもしれません。一方で、出荷を止めれば医薬品の供給不足を招き、社会に迷惑が掛かります。また製品回収となれば、会社も大きな経済的損失を被りますし、社会的な信用も失ってしまいます。品質保証の仕事は、判断の繰り返しです。「品質への影響」を見極め正しい判断をすることは難しく、現在も日々悩んでいますが、上司にも相談しながら経験を積み、判断力を磨いています。
仕事で苦労した場面と、どう乗り越えたか教えてください。
製品の品質を確保するためには、厳しい目線でのチェックが必要であり、時には製造部門や品質管理部門に無理なお願いや改善を要求しなければならないことがあります。各部門のメンバーが一生懸命仕事をしている様子を見ている中で、更なる作業をお願いすることには心苦しさを感じます。一方的に指示をするのではなく、各部門の意見によく耳を傾けることを心掛けています。その上で最良の解決策を模索していますが、周囲の理解と協力にいつも助けられています。
仕事を通して嬉しかったことは?
製造部門や品質管理部門から相談を受け、力になれたときに嬉しさを感じます。問題解決の一助となれること、その結果感謝されることは大変励みになります。信頼性の高い医薬品を供給するためには、まずは自身が社内外から信頼されることが不可欠だと思っているので、どんな状況でも誠実に対応することを心がけています。もっと頼りになる存在になれるよう、今後も研鑽を積みたいと思っています。
休日の過ごし方は?
体を動かすことが好きで、週末はジムで走って汗をかいています。年に数回、同じ趣味の仲間とマラソン大会にも出場しています。たくさん汗をかいてリセットした後は、おいしいものを食べることも大好きです。また、時間を見つけて英語の勉強もしています。まだ経験はありませんが、原薬の製造所監査等で海外出張に行くのが目標です。
就活中の方にひとこと
医薬品工場の品質保証では、薬剤師資格を必要とした業務もあり、製薬企業にいながら「薬剤師」の資格を活かすことができる数少ない選択肢の一つだと思います。研究職や病院・調剤薬局と違い、学部で学んできた内容が直結する仕事ではないかもしれません。でも反対に、学部や実習では経験できない、社会貢献に繋がる企業ならではの分野だと感じています。学生時代に学んできたことも、直結はしなくとも必ず役に立つはずです。 自身が薬学部出身なので後輩へのメッセージを先述してしまいましたが、実際、当社では他学部の出身者が多く活躍しています。品質保証に関しては、入社してから学ぶことばかりです。品質の確かな医薬品を世の中に送り出したいという思いを持っている方、自然豊かな環境が好きな方、一緒に働けるのを楽しみにしています。

品質管理部門 QC(Quality Control)

02
2013年入社 出身地:広島県竹原市 所属部署:信頼性保証部 品質管理課

品質の確かな医薬品を市場に出すためのとても重要な試験業務。
日々の業務から多くのことを学び、年々成長している実感があります。

会社に入社したきっかけは?
大学を卒業するときに地元の広島に戻ろうかとも考えましたが、高校から大学院まで9年間を山形で過ごすうちにこの土地と温かい人々の魅力にふれ、山形で就職活動を行いました。大学では工学部でバイオ科学を専攻していたのですが、大学で学んだことを活かすことができ、かつ社会や人々の役に立つ仕事は何かということを考えた結果、医薬品製造という業種に興味をもちました。山形県には製薬会社が数社ありますが、協同薬品はかぜ薬や胃腸薬など私たちの身近にある薬を製造しており、馴染みがあり、かつ大学の先輩方も多く活躍しているということもあり入社を志望しました。
仕事のやりがいを教えてください。
私の現在の仕事は、医薬品の原料から製造途中の中間製品、そして最終製品にいたるまで、各段階でさまざまな試験を行います。それらの結果をもとに製品が市場に出荷できるかどうか品質保証責任者が判定を行うのですが、自分の行った試験結果が最終判定につながると思うと、責任重大です。細心の注意を払いながら手順書に従って迅速かつ正確に試験を行い、数値とデータを照合するので、1日の仕事を終えたときにはグッタリというときもありますが、品質の確かな医薬品を市場に出すためにはとても重要な仕事であり、それだけにやりがいを感じます。
仕事で苦労した場面をどう乗り越えましたか?
学生時代も分析機器を使って試験等を行っていましたが、扱う機器や器具の種類が異なりますし、結果の扱い方や結果に対する責任感がやはり違います。試験の種類も多く、試験によっては習熟度と経験が求められるものがあり、想定した結果が出ないときなど、上手くできない自分に悔しい思いをしたことも幾度かあります。先輩方からアドバイスやサポートを受けながら経験を積むことで、上手くできなかったことを一つ一つ克服できたことは、現在の自分の成長につながっています。現在は品質試験責任者の一人として後輩に指導も行っています。
仕事を通して嬉しかったことは?
品質管理をする前は研究開発部門で新製品の開発業務などを行っていました。自分が開発した医薬品が発売されたときは嬉しかったですね。「人々の健康に役立ちますように!」と願って市場に送り出したことを覚えています。その思いは今も同じで、試験が無事終了し、試験結果をまとめた成績書の担当欄に自分の名前が入ってその製品が市場に出荷されるときは安心と喜びを感じます。
休日の過ごし方は?
仕事のときは神経を集中させているので、休日はひたすらのんびりして過ごします!
就活中の方にひとこと
何事も吸収しようとする意欲のある人や探究心のある人は、知識や技術をどんどん蓄積して仕事に活かせることができるので、周りからも必要とされるようになると思います。また、品質管理は目立つ仕事ではありませんが、縁の下の力持ち的な存在で、黙々と仕事に取り組みたい人には向いていると思います。私のように人見知りの性格の人でも大丈夫です(笑)